にこにこデーでは、子ども達の自由な発想を大切にし、みんなで話し合いをしながらやりたいことを実現し、楽しく活動ができるようにしています。新年度になりにこにこデーが始まるのを楽しみにしていた子ども達も、初めは新しいグループに少し緊張気味でしたが徐々にメンバーを覚え、自分の意見を積極的に話してくれるようになりました。初回は『やってみたいこと』の意見交換。散歩や段ボール製作、スライム、実験などが出ました。暑くなる前に散歩に行こうということで初めは散歩に決定。散歩に行った時に製作で使えそうな物を拾ってくることになりました。
長田公園へ散歩に行き、棒などを見つけると「ドアノブにいいんじゃない?」と言う声も聞かれたこともあり、拾ってきた物を使って製作をした時には家を作る姿も見られました。何を作ろうかとても迷いながらも気に入った箱や自然物を集め製作開始。ドングリや落ち葉をボンドやセロテープで貼って自分の宝物を作っていました。
色の実験では、食紅や絵の具を作って色水作り。赤、黄、青の3色の水を入れたカップにペーパータオルをつけ、水が移動し色が混ざり合う実験では、綺麗に混ざり合っている色を見て「すごーい!」「緑になってる」と興味津々でした。実際に自分達でも絵の具を使って色を混ぜてみることで、「青になった」「ぶどうみたい」「同じだね」と出来た色を見せ合っていました。大人が思う色と違い、黒っぽい色や青系の色でも「ぶどうだよ」と言う声が聞かれ、子ども達の想像力の豊かさに驚かされました。
保育参観では、出来た色水をジュースに見立ててお店屋さんごっこをしました。財布やお金も自分達で考えて作り、お店屋さんごっこのスタート。みんなで交代をして店員とお客をやろうということになり、クラスごとに交代しながら遊びました。「いらっしゃいませ」「これください」と商品やお金のやり取りを楽しむことができました。
新年度当初から待ちに待っていたスライム作り。初回は失敗してしまいあまり固まらず、これもまた良い経験と気持ちを入れ替えて2回目に臨みました。2回目はコツがわかり大成功。素早く混ぜて色を入れると綺麗なスライムができ、棒を持ち上げ嬉しそうに見せ合っていました。3回目は二つの色のスライムを作り混ぜ合わせました。自分たちの想像通りの色ができ、大満足の子ども達でした。
8月の後半にはみんなが大好きな実験シリーズで、化学遊びをしました。空気遊びでは、コマを作り息を吹きかけて回ると「回った!」と大喜び。ストローに色を塗ったロケットの絵を付けて、ひと回り細いストローにかぶせて息を入れるとロケットが発射。息の入れ具合でロケットの飛ぶ距離が変わり、繰り返し吹いて試していました。発泡スチロールの玉を切り込みを入れたストローに乗せ吹き上げる玩具を作った時にも、息の吹き方で上手くストローに玉を戻すことができ、戻った時には「先生乗った!」と驚きの表情を見せてくれました。作っている途中で出来ない所はそら組(5歳児)が手伝ってあげるなど、優しい姿も多く見られました。
化学遊びの声編では、紙コップの上にヘビに見立てたモールを乗せ、コップに開けた穴から大きな声を出すと上のヘビが踊るという実験をしました。初めはなかなか動かなかったのですが、コツをつかむと上のヘビが勢いよく動き大興奮。次に紙コップに付けた紐を濡らしたペーパータオルでこすると大きな音がするという実験をし、大きな音が出ると「犬みたい」「カエルかなー」と言いながら音を楽しんでいました。
次回からのやりたいことについても話し合い、粘土でケーキやパンなどを作って秋祭り(文化祭)をすることになりました。これからも子ども達の気持ちを汲み取りながらいろいろな活動を取り入れて楽しんでいきたいと思います。
by abe